【テセウスの船】タイトルの由来と意味を考察していく【ネタバレあり】

テセウスの船

どうもこんにちはタイーチです。

今回はドラマ「テセウスの船」というタイトルの意味と、ストーリーとの関係をネタバレしていこうと思います。第1話からなかなか本格サスペンスやってくれていて、私好みのいい展開がなされていて、1時間が一瞬に感じました。

ドラマってやっぱり面白いんですね・・・

10年ぶりにみていますが、やっぱりハマっちゃいました(笑)

だからこそドラマを見るのは避けてきたのですが、やっぱりこうなりました。

テセウスの船のパラドックス

テセウスの船(テセウスのふね、: Ship of Theseus)はパラドックス1つであり、テセウスのパラドックスとも呼ばれる。

ある物体(オブジェクト)の全ての構成要素(部品)が置き換えられたとき、基本的に同じであると言える(同一性=アイデンティティ)のか、という問題である。

テセウスアテネの若者と共に(クレタ島から)帰還した船には30本のがあり、アテネの人々はこれをファレロンのデメトリウス[1] の時代にも保存していた。

このため、朽ちた木材は徐々に新たな木材に置き換えられていき、論理的な問題から哲学者らにとって恰好の議論の的となった。すなわち、ある者はその船はもはや同じものとは言えないとし、別の者はまだ同じものだと主張したのである。

ウィキペディアより引用

いわゆるパラドックス系のお話です。

要するに、テセウスの乗った船が長い航海の途中で老朽化した部分を他のパーツで取り替えました。そしてまた穴が空いたので、全く同じサイズ、材質の木で塞いだ。

これを繰り返した結果、最初にあった船のパーツはすべて他のパーツと交換されてしまった。

この場合その船は最初の船と同じと言えるのでしょうか?

 

というお話です。

もちろん見た目は出発前と全く同じ船ですし、船として航海する機能は有しています。

しかしパーツが全て元の船とは違うものであるため、完全に同じというわけでもないのです。出発前の船とすべてパーツを変えた状態の船が同じと言えるのかどうか、その判断は人によると思います。

まだ少し分かりづらいかもしれないので、他にも例を出していきます。

テセウスの船の具体例

アイドルグループ

よく知っているアイドルグループ(AKB等)を想像してください。

結成時には10人の女の子で構成されていたそのグループは、活動を続けていくうちに当然のようにスキャンダルが出てしまい、1人抜け、さらにもう1人抜け、そして抜けた2人の代わりに新しい2人のメンバーが補充されました。

さらに数年後またしてもメンバーが辞めて、その代わりに新メンバーが加入し・・・

そして結成から5年が経ったとき、この段階では最初にいた10人のメンバーは全員他のメンバーで入れ替わってしまいました。

この場合、結成時のアイドルグループと、5年をかけてメンバーが総替えになった状態のアイドルグループは同じと言えるのでしょうか?

うなぎのタレ

他にもうなぎ屋さんのタレなどがいい例です。

老舗のうなぎ屋さんの中には「江戸時代から続く~」的に、かなり歴史が長いところがあります。そしてそのお店のタレについて聞くと、「江戸時代からずっと継ぎ足しています」なんていうインタビューを見たことがあります。

 

例えば1600年に初めてそのタレが作られたとしましょう。

そして毎日毎日お客さんにそのタレを使ってうなぎを提供し、足りなくなってきたらタレを補充してきたとしましょう。すると現在まで約400年間、タレはずっと継ぎ足され続けているということ。

これについて考えると、1600年に初めて作られたタレと、現在2020年に残っているタレは同じものと言えるのでしょうか?

おそらく1600年のタレが1ミリも残っていないということはないかなと思いますが、それは同じと言えますでしょうか?違うということも同じということもできないのです。

人間の細胞

例えば我々人間の細胞は、毎日新しく生まれ変わっています。

半年から数年をかけて細胞が新しいものに入れ替わっています。見た目は同じ私であっても、現在の私と5年後の私では、その構成要素である細胞はすべて違うものになっています。

このことを考えると、同じ私であっても5年後にはパーツがすべて変わるわけですので、同じと言えるのでしょうか?

テセウスの船のタイトル由来

そしてこの「テセウスの船」というタイトルの由来について、ついに考察していきます。

※これ以降はかなりのネタバレを含みますので、嫌な方はそっ閉じ推奨です。

 

 

過去改変

佐野文吾が音臼小学校にて例の事件の殺人犯として逮捕され、現在まで収監されています。

そしてそれが原因で佐野一家は「殺人犯の家族」として世間から中傷の嵐を受け、まともな生活が送れなくなるほどのダメージを受けます。主人公の心も同じこと。ずっとまわりからいじめを受けて生きてきました、

しかし上野樹里さん演じる岸田由紀と結婚し、娘の未来が生まれますが、その際に妊娠中毒症にて妻の由紀を亡くしてしまいます。

それを機に、父佐野文吾に会いに北海道に向かいますが、その前に時間があるということで、例の音臼小慰霊碑へと向かいます。

そして1989年、事件が起こる前にタイムスリップすることとなります。

 

ここでは母親・和子の旧姓である田村を名乗り、田村心という名前で行動することになります。

心は佐野の事件についてまとめられたノートを持っているため、今後起こる事件をすべて知っています。そのノートを持って、音臼村で起こる事件を未然に防ぐために奮闘します。その中で佐野文吾を含む、多くの人間から信頼されることとなります。

そして佐野文吾の逮捕はやはり冤罪であることを知り、真犯人と対峙することとなります。こいつが誰なのか、真犯人についてのネタバレは以下で行っていきますのでこちらもご覧ください!

(このリンクは文章の最後にもつけておきますので、後で見ることも可能です!)

最初の心が死亡する

そして真犯人を拘束して事件を未然に食い止め、そして佐野文吾が殺人犯にならない未来を掴み取った!

・・・と思いきや、真犯人2(共犯・・・というかなんというか笑)が佐野文吾を刺し殺そうと走ってきた。そしてそこに現れた田村心が身代わりになり佐野は助かり、その場で心は絶命します。。。

この時田村心は死亡し、未来からタイムスリップしてきた田村心の存在はみんなの心の中に存在するだけになってしまいました。

1989年の心が生まれる

そして2017年、佐野文吾、和子、鈴、慎吾が田村心の墓参りをしているシーンが描かれます。

この世界では佐野文吾は殺人犯にはなっておらず、無事に警察官としての人気を全うし退職、家族に囲まれた幸せなおじいちゃんになっています。過去に戻った心が身を挺して佐野文吾を助け、あの事件を防いだことで未来は変わったのです。

そのあとのシーンで佐野一家のもとに、

佐野心が現れます。

 

この心は、1989年に佐野和子が妊娠していた心であり、あの当時はまだ和子のお腹の中にいました。そして田村心がなくなったあとに出産され、そして現在まで生きている佐野心なのです。

そしてここでパラドックスです。

タイムスリップしてきた田村心と、田村心の死後に生まれた佐野心は同じ人物であると言えるのでしょうか?

まとめ

めちゃめちゃ深くないですか?(笑)

私もテセウスの船の第1話の前日の土曜日に急遽漫画喫茶に趣き、「テセウスの船」を一気に読破したのですが、その深さによくわからない部分が多く、ついつい延長して2周読んでようやく少しわかってきました。(←理解力)

ここまで「同じ」の定義について考えたことも過去なかったので、人生で最も「同じ」「違う」の定義について考える日々が続いています(笑)

田村心と佐野心は全く同じDNAを持っているわけですので同じと言えますが、田村心の記憶を佐野心は持っていません。例えば佐野文吾が殺人犯であった世界線の記憶、その結果苦労した記憶をそうでない世界線の佐野心は知りません。

その世界線の存在を知るものは田村心、そして田村心から話を聞いた佐野文吾だけ。

その他の人には知る由もなく、知る必要もない情報ですし。

とはいえ、この二人の心が同じかどうかは定義によるでしょう。すなわち、人によって同じとみなすのか、違うとみなすのかは変わってくるるということです。

かなり難しい話ですのでどこかでミスがあるかもしれません。もしミスに気づいた方がいらっしゃいましたらぜひ教えて下さい!すぐに修正しますので!

というわけで、今回は長い記事を読んでいただいてありがとうございました!

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